準備は万端
華やかな先輩
完璧な先輩
ファンの多い先輩
その先輩の奥に
愛らしく輝く星がたくさんいます
その星がいなければ
先輩は美しくもなんともない花弁
ただの先輩の塊です
休憩室で
片端から不満を述べている
唇の歪んだ先輩になるのか
後輩の美しいお手本になるかで
先輩の本当の美しさは決まるのです
まだ眠っている星たちは
実は耳をいつでもそばだてて
先輩のすることの
一挙一動を見ています
だから
その星たちはいつでも
舞台に上がれることを
先輩たちは忘れてはならないのです