ボタン

知ってるでしょう?かつては遠くの人と知り合うのは容易なことではなかったたとえ陸続きのこの国でもね異世界の食べ物に異世界の音楽異世界の服装何もかもが魔法の扉を開いたように思えたし相手の当たり前が信じられなかった知ってるでしょう?手紙一つやり…

紅葉が来る前に

赤は緑が好き 緑も赤が好き だからクリスマスは一緒にいる 二人が姿を消す瞬間がある 紅葉が始まる前に どこかへと旅立ってしまう 赤がいない事に気がつく頃 クローゼットから長袖のシャツを出す 赤と緑が戻る頃 きっとセーターを探す 赤と緑はどこへ行った…

遠くて小さい

姿を探すのも難しいほどの小ささで 街を覆うほどの香りを解き放つ 忘れずに香りを届ける その香りをずっと 閉じ込めておきたいのに 雨が花を散らす 遠く離れているのに 輝かしい 誰もが空を見上げて 美しい輝きを見上げる 私の部屋まで届いて欲しいけど 街は…

マンゴー通りのあなたへ

空が海を写す日は マンゴー通りのあなたを思う 雨の中でも心は自由 布団のように ふかふかになる 雲のように 流れていく 傘がわりにしていたキノコは 美味しくいただく 海が空を写す時 マンゴー通りの誰かになってみる 世の中がユニークに見えるように 目を…

ネイル

あなたはネイルに口付ける ペディキュアに口付ける でも唇には触れない スイカを屠っても バニラアイスを食べても あなたはネイルを選ぶ ないがしろにされた唇は 次の欲望を探し 今日も爪に負ける www.youtube.com ↓ここに他界された三浦春馬さんが出演され…

Happy 4th ofJuly

その国にはスーパーヒーローがある その国ではマペットにも権利がある その国は戦争のさなかにネズミが主役のアニメを作ってた 荒ぶる若者として戦車の如く動き回り コラージュのように歴史を積み上げる 建国記念日 私たちは何をしていたかな Hamiltonのよう…

Happy Oh Canada

メイプルシロップの甘さはカナディアンの優しさ メイプルの赤さはカナディアンの心 ムースのようにおおらかで ドーナツのようにふわっとしてる 広大な土地に伝統と文化を詰め込んで Oh Canada キャプテンカナダ その歴史に幸あれ www.youtube.com www.youtub…

真っ赤

昔 ポストは黒い色だったという 今やすっかり真っ赤になったポストに 柿の花が額を落とす 秋にはあなたも真っ赤になる ごちゃごちゃした街の中では なんでもない赤い車 〒の白抜きの赤い車 見晴らしのいい景色の中では とても可愛い赤い車 今日も街を網羅す…

椿

強い緑に赤いもの言わぬ花 それはとても日本らしいと思うのだ そう思い続けたある日 雨の中 その花が 無残に落ちて 平たくなっていた まるでアカバーナのようになっていた あるいはハートに見える形をしていた その花はとても和だと思っていた アロハな姿に…

Ramadan

嘆くことはないのです私たちは偶像を愛さぬのですから神はいつも傍にいるのですからこの苦難のために祈りを捧げ心の中にある優しさを分かち合うのです 強い光を求めず 優しい光に身を浸すのです 小さな胞子ほど 遠くへ飛び立ちます 強い言葉より 小さな言葉…

ジャンさん

ジャンさんの日本語はからきしダメで ジャンさんは働き者で IT には弱い コロナに怯えてマウスを消毒液で洗っていた ジャンさんはコロナから私を守ろうとして ”ワタシは家に帰ったらすぐ 上から下まで洗って 服も全部洗濯します スズキさんもそうしてくださ…

土管

土管に猫を詰め込みたい ぎゅうぎゅうに詰め込んで 顔だけはみ出させたい きっと猫だって土管に入りたい 誰かが穴に突っ込んでくれることを待ってるはず とにかくそういうフォルムをしている 猫を土管に詰め込みたい 詰め込んだ土管を積み上げてみたい 転が…

Who is Who?

昨日、目を覚ましたら素晴らしいニュースが発表されていた ‘One World: Together at Home’ Telecast Will Span Major Networks, Feature Lady Gaga, Paul McCartney, Lizzo, Billie Eilish, More ‘One World: Together at Home’ Telecast Will Span Major Ne…

初夏

やって来たsummer time ツバメもやって来た ツツジも蕾をつけた 菜の花はもう終わり 初夏の匂いがする 時々 冬が戻るけど summer time 時差が縮まる 見えないところで 夏が近づく www.youtube.com

70's

押入れの中で見つけた 野暮ったくて黒いラジカセ それで色んな落語を聴いた まだラジオなんて知らなかった頃の私 でたらめに色んなスイッチをいじって見つけたラジオはまるで魔法 時代もジャンルも関係なく 音楽や言葉が飛び交う 時代はもはやデジタルで エ…

卒園式

この時期はいつもはらはら 急に寒くなったり 雪になったり 初めての日は親がはらはら 慣れるかな 泣いてないかな 嫌がらないかな いじめられないかな 嫌な先生いないかな 社会に出る第一歩 たくさんの 自分と違う人と会う 第一歩 人間関係は大人でも難しい …

Happy St. Patrick Day

彼岸の入りに 緑のつくものを探している ビールに入れたいミントシロップ 売ってない 抹茶パウダー 見当たらない 隣の大きな街まで行きたくない 小松菜サワー まだ勇気が出ない パクチーは 色がつくほど入れたくない Happy St. Patrick Day よもぎのことはす…

White White Day

眼鏡屋が言うには 雪になるのはどうせ群馬 それを笑いながら 寒の戻りにお出かけ ビリー=アイリッシュ気取りで遊ぶ Queen の曲にノリながら はしゃいだ後で電車に乗れば 春を打ち消す 雪 雪 雪 春にはまだ早い 雪 雪 雪 White White Day We are We are snow…

境目

男って何 女って何 男は女に 女は男に 勝手な理想を押し付ける 淑女がいいと言いながら 都合のいいセクシーさを求める (もっと俺を頂点へ!) 紳士がいいと言いながら 貞淑さを奪ってくれる目配せを待ってる (私の体は素敵だと言って!) 一雨ごとに冬と春…

雨は景色を変える 昨日までビビットだった色が急にくすむ 雨は景色を変える あんなにくすんでいた景色が 雨上がりにキラキラとして まるで知らない世界にいたみたいになる 雨の中にいる時は自分だけしかこの世にいないみたい 急に話しかけられると驚くくらい…

ほうこう

方向を見失って走る人々 米離れをメディアは煽っていたはず 米が買い占められてる謎 早く春が来ないかなと言っていたのに 彷徨の末 春の芳香に気付かず 何かが吠えている これはおかしいと吠えている それでも人は走るのを止められない 右へ行くべき 左へ行…

光が欲しいの 月の光をここに留めておきたい 暗闇の中の 切り取られた灯 全てを照らさなくていい 翼の切っ先 口づけの前の揺れるまつ毛 ため息の中の花びら 光が欲しいの 全てを照らさなくていい 影絵の中で暮らしていたいから www.youtube.com

ひょうたんからライト

瓢箪に入れ墨を彫り 灯りを入れて浮かび上がらせる 摩訶不思議な世界 作家はまるで呪術師のよう そんな瓢箪はたいそうお高く 高嶺の花 良いものだとわかっていても 指をくわえて見ているだけ 神様の住まう町 鳥居の近くの小さな店のショーケース 憧れが小さ…

Song

思い出そう その人の好きだったもの 思い出そう その人が愛したものを 悲しんでる自分に酔いしれてないで 謳おう 様々なことを思い出しながら 立ち上がろう 謳おう 旗を振るように 歌を掲げて www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com *いくつか公…

新年快乐

誰かの幸せを願って恭喜恭喜 自分にいいことないかなあって思いながら新年好 家族が笑顔でいられたらいい全家平安 友達との交流が途絶えることないことを祈って万事如意 どんな国に生まれても どんな文化で育っても それは変わらない 心想事成 そう思いなが…

メイク

ハヌカにはハヌカの装いを クリスマスには天使かサンタに 年末年始は門松に それは嘘だけど 晴れ着を着るのは確か いつでもその日の気分を装っている ありのまま? そんなの誰に判るの? 鏡は装っている私しか知らない 顔はカンバス 心に思うことを 描いたり…

巡る

囲碁には石を置けない場所がある 黒ヤギさんと 白ヤギさんのように いつまでもやり取りが続いてしまう場所 あなたと私は会う時も会わない時も 手紙のやり取りを続けてきた 囲碁の勝負はいつか終わりがくるけれど 私たちは コウに石を置くように いつまでも次…

柚子のトゲトゲ

柚子のトゲトゲは 細く伸びた枝についている 我が子を守るように 誰かが苦労してもいだ 日差しを集めた黄色の優しさは 柚子の中にある 遠い昔 あちらこちらを彷徨ったユダヤ人は 仮庵の日にシトロンを飾る 優しい香りに癒されたいのか たくましい棘の守りを…

Avicii

オーロラに包まれるような夜の中 声を灯火にして AとVの台形を浮き上がらせる キャンドル一つ一つに 明かりを灯すように 一人ずつ AViciiの歌を歌う 星に返すのではない 捧げるのではない ここから始めるために 一人一人 繋いでいく AとVを重ねて 新しいAvic…

納涼

日差しは遠慮なく熱を送る 秋が来る前に 惜しげなく 人々は 夏を味わいながら 涼しいものを探す 浮かれていたい 冷静でいたい スイカをかじりながら 食べ過ぎを気にする ああ夏よ 今年はどんな風に過ぎ行くのか 日差しにやられながら 吸血鬼よりはタフな人間…