初夏

やって来たsummer time ツバメもやって来た ツツジも蕾をつけた 菜の花はもう終わり 初夏の匂いがする 時々 冬が戻るけど summer time 時差が縮まる 見えないところで 夏が近づく www.youtube.com

70's

押入れの中で見つけた 野暮ったくて黒いラジカセ それで色んな落語を聴いた まだラジオなんて知らなかった頃の私 でたらめに色んなスイッチをいじって見つけたラジオはまるで魔法 時代もジャンルも関係なく 音楽や言葉が飛び交う 時代はもはやデジタルで エ…

卒園式

この時期はいつもはらはら 急に寒くなったり 雪になったり 初めての日は親がはらはら 慣れるかな 泣いてないかな 嫌がらないかな いじめられないかな 嫌な先生いないかな 社会に出る第一歩 たくさんの 自分と違う人と会う 第一歩 人間関係は大人でも難しい …

Happy St. Patrick Day

彼岸の入りに 緑のつくものを探している ビールに入れたいミントシロップ 売ってない 抹茶パウダー 見当たらない 隣の大きな街まで行きたくない 小松菜サワー まだ勇気が出ない パクチーは 色がつくほど入れたくない Happy St. Patrick Day よもぎのことはす…

White White Day

眼鏡屋が言うには 雪になるのはどうせ群馬 それを笑いながら 寒の戻りにお出かけ ビリー=アイリッシュ気取りで遊ぶ Queen の曲にノリながら はしゃいだ後で電車に乗れば 春を打ち消す 雪 雪 雪 春にはまだ早い 雪 雪 雪 White White Day We are We are snow…

境目

男って何 女って何 男は女に 女は男に 勝手な理想を押し付ける 淑女がいいと言いながら 都合のいいセクシーさを求める (もっと俺を頂点へ!) 紳士がいいと言いながら 貞淑さを奪ってくれる目配せを待ってる (私の体は素敵だと言って!) 一雨ごとに冬と春…

雨は景色を変える 昨日までビビットだった色が急にくすむ 雨は景色を変える あんなにくすんでいた景色が 雨上がりにキラキラとして まるで知らない世界にいたみたいになる 雨の中にいる時は自分だけしかこの世にいないみたい 急に話しかけられると驚くくらい…

ほうこう

方向を見失って走る人々 米離れをメディアは煽っていたはず 米が買い占められてる謎 早く春が来ないかなと言っていたのに 彷徨の末 春の芳香に気付かず 何かが吠えている これはおかしいと吠えている それでも人は走るのを止められない 右へ行くべき 左へ行…

光が欲しいの 月の光をここに留めておきたい 暗闇の中の 切り取られた灯 全てを照らさなくていい 翼の切っ先 口づけの前の揺れるまつ毛 ため息の中の花びら 光が欲しいの 全てを照らさなくていい 影絵の中で暮らしていたいから www.youtube.com

帰還

かぐや姫が月に帰るには 特別な香と煙が必要 地球に戻る方法は判らないけれど きっと手紙も書いたわ 歌も詠んだわ 太古の生物が帰るには 誰かの祈りと煙が必要 今はちょっと窮屈 でも きっと恋もしたわ キスもしたはず www.youtube.com www.youtube.com

河津桜

まだ風は冷たい 水面を泳ぐような花びらに シャッターを切る 見知らぬ娘が 花につられてやってくる そこに年齢差はない 水面をキャンバスのようにして 花が咲く 私たちは鳥のように誘われる まだ風の冷たい一日 www.youtube.com

女主人

一年前 彼女はただの司会者だった 一年前 彼女はただの歌の上手い司会者だった 今や彼女は立派な女主人 この会場は彼女のもの 一年の間に私も色々あった でもそれは突然には訪れない 私の傍らで新入社員が 上達したり上手くいかなかったりを繰り返している …

ひょうたんからライト

瓢箪に入れ墨を彫り 灯りを入れて浮かび上がらせる 摩訶不思議な世界 作家はまるで呪術師のよう そんな瓢箪はたいそうお高く 高嶺の花 良いものだとわかっていても 指をくわえて見ているだけ 神様の住まう町 鳥居の近くの小さな店のショーケース 憧れが小さ…

Song

思い出そう その人の好きだったもの 思い出そう その人が愛したものを 悲しんでる自分に酔いしれてないで 謳おう 様々なことを思い出しながら 立ち上がろう 謳おう 旗を振るように 歌を掲げて www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com *いくつか公…

新年快乐

誰かの幸せを願って恭喜恭喜 自分にいいことないかなあって思いながら新年好 家族が笑顔でいられたらいい全家平安 友達との交流が途絶えることないことを祈って万事如意 どんな国に生まれても どんな文化で育っても それは変わらない 心想事成 そう思いなが…

ボンネットの上の月面

まるで月面みたい キンと冷えた朝のボンネット 人々は無口で しん、としていて まるで月面みたい 空だけが恋人 昔 あの美しい結晶をどうにかして 眺めようと苦労した どうにかして撮影しようと 苦労した ボンネットの上にしっかりこびりついて 触っても崩れ…

風が強く吹いた後の 神社は雪のように 枯葉がフカフカに積み上がる 猫は音を確かめるように歩く 自然を描く時 その方がらしいと思って なんでもランダムに描いてみる 風はいたずら好きで こちらの思いを覆すように 葉で縞々模様を作る 猫は縞々模様の上から …

メイク

ハヌカにはハヌカの装いを クリスマスには天使かサンタに 年末年始は門松に それは嘘だけど 晴れ着を着るのは確か いつでもその日の気分を装っている ありのまま? そんなの誰に判るの? 鏡は装っている私しか知らない 顔はカンバス 心に思うことを 描いたり…

巡る

囲碁には石を置けない場所がある 黒ヤギさんと 白ヤギさんのように いつまでもやり取りが続いてしまう場所 あなたと私は会う時も会わない時も 手紙のやり取りを続けてきた 囲碁の勝負はいつか終わりがくるけれど 私たちは コウに石を置くように いつまでも次…

柚子のトゲトゲ

柚子のトゲトゲは 細く伸びた枝についている 我が子を守るように 誰かが苦労してもいだ 日差しを集めた黄色の優しさは 柚子の中にある 遠い昔 あちらこちらを彷徨ったユダヤ人は 仮庵の日にシトロンを飾る 優しい香りに癒されたいのか たくましい棘の守りを…

Avicii

オーロラに包まれるような夜の中 声を灯火にして AとVの台形を浮き上がらせる キャンドル一つ一つに 明かりを灯すように 一人ずつ AViciiの歌を歌う 星に返すのではない 捧げるのではない ここから始めるために 一人一人 繋いでいく AとVを重ねて 新しいAvic…

日差しの魔法

なんでもない のっぺりとした緑が 突然 影絵のステージに変わる 雨上がり 日差しは セロファンになって いく層にも色を重ねる www.youtube.com

雨は魔法

雨は魔法 醜いものを美しく変えたりする 時にアスファルトは湖面のよう 見慣れた街が魔法にかかる それを証明したくて あちらこちらにレンズを向ける 魔法とは難しい レンズを逃れてのらりくらり 何度やってもうまくいかない 美しいものを眺める時は 魔法を…

1mm imin 1h 1Day

子供の頃好きだった物を 信じられなくなる日がやって来る 茹でた落花生なんか美味じゃなかった 今はキリなく食べている バナナの輪切りの大群が目玉に見える コンテンポラリーなんか好きじゃなかった 今はかっこいいと思ってる 何度読み返しても 胸に鮮やか…

銀木犀 去り 雨の中 金木犀を 名残惜しみ 水仙の前に 柊の香り 雪のように凛とした白さ 冷えた空気に 広がる高貴な 香り この下で 誰がキスをするの 月の下 柊の花はまるで天の川 この下で 誰がキスをするの 小春日和の陽射しの中で 考える www.youtube.com

Remembersday

通りで子供が走り回る バスを待ちながら 今日の優勝を考える 何気ない日常 昔 たくさんの人が 生命を落として得た生活 人々は 赤いポピーを胸に携える 何も知らぬ鳩が ポピーを集めて 教会の窓に巣を作る 遠くもない昔 たくさんの人が血を流した 赤いポピー…

50th

子供は大人が思うよりも哲学的で いつか訪れる死について 考えている どこから づして生まれてきたのか 考えている 大人は忙しさに昔を忘れて 答えを先延ばしにする そんな時 いつも一緒に考えてくれる 大人がいる街 それがセサミストリート 声が出なくても …

幻想

父は私に日本らしさを伝えようと躍起だった 清水が川となり島を駆け巡り 人々は野山から旬の野草を 果実を手にし 味わう その時 既にそれは幻想となっていた 日本の旅行会社は 今日も日本らしさを海外旅行者に伝えようと躍起 どうでしょう 日本らしいでしょ…

お化けになろう

愛する町の お城が燃えたって お化けになる日 柱を炎が伝ってた 生きてることと 向こうの世界にいることと どっちが不便か考えていた朝 お化けになって 会いたいに人に会うことを 考えていた朝 愛する町のお城が燃えた お化けになって 飛んで行きたかった朝 …

一瞬

私がカメラを買ったのは 一瞬を捉えるため あなたがせわしなく羽を動かすのは 生きるため 蜜はすぐに吸わないと 誰かのものになっちゃう こないだの嵐で 庭はすっかり変わってしまった こないだの嵐は 秋を連れて来た 瞬間を追いかけて あなたは今どこに? w…